いつものようにぼーっとインスタを見ていたところ、yamiru.kosodateさんという方の投稿を見て衝撃を受けました。
投稿内容は「短所は治さない」と言うものでした。
インドの民話「ひび割れ壺」のお話で、毎日子ども達に注意ばかりするわたしはその行為を自分でも自覚していて直さなければと思っていたので、この心配性と過干渉気味のダメ母なわたしの中にドカーンと落ちてきました。
長所と短所は紙一重
普段は人の短所もその人だと受け入れられるし、自分と違う人なんだからと境界線も引けて特に気にしないわたしですが、子ども達のことになるとしつけに厳しくなってしまいます。
長所も短所も紙一重という言葉もありますし、分かってはいるつもりでしたが今までのわたしの育児はその短所を自分の思い通りに治そうとしていました。
このひび割れ壺のお話は「短所に見えるものでも見方を変えれば長所になる」という内容。
うちの例で言うと、わたしから見て娘はとてもマイペース。
生きてるみんな、「マイペース」を持っててみんな自分のテンポがあるのは分かってるんですが、娘はとてもスロータイプ。
せっかちのわたしとは真逆でわたしだけがイライラしてしまいます。
娘は怒られようと何回言われようと自分のタイミングでやります。
なので娘の短所→長所として変換すると
短所の「マイペースでなかなか片付けをやらない」を長所として捉え方を変えると「自分が動きたい時に動く、自分の心に正直な人だ。少々散らかっていても気にしない大らかさがある」ということですね。
「この子にはこの子のやり方がある」
「この子のテリトリーなのだからわたしには関係ない」と頭では分かっていても
散らかり部屋では自分のメンタルが落ち着かずイライラしてしまいます。
でもこの「片付けなさい、きれいにしなさい」を子ども達にうるさく言う自分が嫌で直したいと思っていました。
押し付けてる自分が嫌なんです。
そんな時にインスタで出会ったこのお話。
「短所は治さない」に「それはそうだよね」とピコンと正解がなったような感覚でした。
人間だって自然界の一部。そのままでいいのだ。
この「ひび割れ壺のお話」は有名な話のようですが、わたしには初見でした。
恥ずかしながら自分のアンテナが全然違うジャンルばかり見ていたのでしょうね。
このお話を読んで自分の意識の一部分に気づいたことが大きかった。
それは、わたしは娘に「完璧」を求めてしまっていたということ。
しかも「娘にだけ、ちゃんと」を求めてしまっていた。
そして、「完璧な人なんていない」と分かってるのに
なぜか娘だけは「完璧になる」と思っていたようで。
いや、「完璧になってくれ」
「完璧な子に育てなければ」と思っていたのかもしれません。
娘の自然な振る舞いや個性をわたしは矯正しようとしていた。
娘を窮屈にするのは愛情ではなくわたしのエゴですよね。
「子供のことは親が全責任」
「ちゃんとした女性に育てなければ」
などと真面目に思っていたのでそういう風にガッチガチに捉えてピリピリと育児をしていました。
もう中学生の娘なのに、わたしの中でまだまだ子供は子供という意識があるから全てしっかり教えていかなければと思っていました。
まだ中学生の子ども。
今からいろんな経験をし、整理整頓や掃除だって身に付ける機会はたくさんあるし、今でもう成長が終わりってわけじゃないのになんで焦ってしまうのでしょう。
わたしってやつは。
それが娘の自然な「この子らしさ」を消そうとしていたなんて。
自分ではそういうつもりがなかったので、完璧主義者という自分の一部分に気付きドン引きでした。
長所はたくさんある。短所ばかり目につけてちゃダメだ
頭では分かってるんです。
子供の生まれ持った性格、その時のタイミングも個性もありますよね。
遅いかもしれませんが短所の見方を変えれば良かったんだと今更ですが、
でも「今」気付けて良かった。
本当に良かった。
娘は頑張り屋で優しくて、とても思いやりがあり、思春期なのに八つ当たりするなんてことはほとんどなく、やると決めたことは妥協せずにとことんやり達成するまでこつこつ努力を続けられる、嫌なことは絶対曲げない芯の強い子です。
人の嫌がることはしないし言わないし、友達も大事にする。
とってもいいところがたくさんある可愛い子。
なんでわたしはひとつの部分だけをあんなに怒っていたのか。
たった一部を受け入れてあげられなかったことを申し訳なく思っています。
ダメな母ですね。
伸び伸び育ってほしいと思っていたのに自分で子供を窮屈にしてしまっていたなぁ。
これからは「完璧」じゃなくてもいいと力を抜いてやっていこうと思います。
わたしだって完璧を求められたら辛い。
直せと言われても自分でも直せないところもある。
娘も同じだったなぁ。
とても反省しています。
この子の長所も短所もそんなのはどうでもよく、そのままこの子なんです。
自らの経験でこの子自身成長もするし、挫折もするし、喜びも悲しみも経験し「自分」を作っていくんですよね。
この子らしく生きていってほしいです。
素敵な人生を歩んで行ってほしいと思っています。
だから少しずつだけど、わたしも変われるように頑張ります。