小さいお子さんがいらっしゃる方には小さい頃から習い事をさせるかどうか、悩みの一つだと思います。裕福なご家庭の方々なら特に悩むことはないと思うのですが、うちはそんなに余裕のある経済力ではなかった為、絞りに絞ってひとつだけ、そろばんを習わせていました。
結局は子供の性格だったり、習い事への熱意を子供が持っているかどうかなんですが、今回はうちがやってて良かったこと、やっておけば良かったことを書いていきます。
わたしも習わすかどうかだいぶ悩んだことがあるので、ちっちゃい子がいらっしゃるご家庭の方はどうぞ、「こんな事例もあるんだなー」ぐらいで軽く見てみてください。
最初は好奇心の塊
うちの子は現在中2(姉)、中1(弟)の年子ちゃんで姉は5歳、弟は6歳から3年ほどだけそろばんに通わせていました。
うちが通っていた保育園はスイミング、そろばん、ピアノの習い事が3つ選べて希望のある子だけ保育園の時間内に通えていました。
そろばんを選んだ理由は夫が幼少期やっていて数字に強くなるからとの夫の希望だったこと、そして姉の方がお友達が通っているのに憧れてそろばんに決定しました。
姉から先にやる気満々で入り、やっぱり好奇心もありぐんぐん伸びて、ちょっとした大会もそろばん塾から2名のみのやつにも選ばれて行ったりしてたのでわたしも「天才かも」と期待が膨らみ、「このまましっかり級を取って高校は推薦でいこう!」と勝手に進路を決めたりしてました。
そのうち弟も一緒に行くようになり2人で順調に通ってましたが小学生に上がってからはやっぱり友達と遊ぶ時間が増えたり、学校の宿題で疲れたりでなかなか通うことができなくなってきました。
小学校1年生はとにかく新しい環境で学び、少しずつ規則も厳しくなり、やることも吸収しないといけないこともたくさんあって、子供たちは学校だけでもぐったりし、宿題もあって塾ともなるとずっと勉強しているみたいと言ってとてもストレスフルになっていました。
なので無理して通っては続かないと思って週3が週2、週1と自然と減っていき、モチベーションがだだ下がりでどんどん通えなくなってきたところに衝撃の出来事が。
学んでいるからといって身についているわけではない
娘が小2、息子が小1の時です。
娘は読みあげ算が得意で暗算は苦手、息子はその反対でした。
学校の宿題の算数で娘が暗算がとても遅いのが分かりました。その反対に息子は暗算がめっちゃ早い。なんなら二桁もできるのです。
「え?」となりますよね。
娘には「なんでできないわけ?」で息子には「なんでできるの?」という状態。
かれこれ4年近く通ってるのに娘はそのそろばんの体制じゃなきゃ計算がめっちゃ遅いのです。「国語よりも算数が苦手」とのこと。
そして息子はそろばんはやる気もなく、なかなか進級できなかったのですが、暗算と記憶力がすごい。
息子に聞くとそろばんは適当に使っているふりして暗算で解いていたとのこと。
なんでそんなことしてたの?と聞くと「ママが通えって言ったから通って、怒られると思って言えなかった」と息子。
なんじゃ、そりゃ。
4年弱、月5千円~8千円かけて通わせてたのに2人ともそろばんがあまり身についていない!
え~~~~~~~~っ!(泣)となりますよね。
通っていることは無駄じゃない、無駄なことではないんだけども、この夕方の夕食づくりや家事の合間にパタパタ迎えにいったりとしてた送迎の時間や、頑張って働いて出した月謝代を考えると「おい!早く言えよ!」と思いますよね。
無駄じゃない、それは分かってるんだけど「うぅ~」となんだか無性に悔やまれました。
娘に関しては「最初で急に詰め込みすぎたか、ママ達がめっちゃ喜んだからかな。無理させてごめん。」と思い、息子に関しては「自力でこんだけできるなら入れないで良かった」と悔やまれます。
その後それをきっかけにそろばんは辞めて自宅で宿題のみ頑張る方針にしました。
娘に関しては続けさせて身につけば暗算もできるかなとも思いましたが本人のやる気もなかったので、辞めることになりました。
現在2人はそのままの状態で数学が苦手な娘と、数学が得意な息子に育っております。誰だって得意不得意はあるし、足し算、引き算、掛け算、割り算ができればもういいかなーと思ってます。
やっておいてよかったこと
- 鉛筆を持つ練習
それでもそろばんに通わせて良かったのは、そろばんだけじゃなくひらがなや漢字の書き取りの練習があって鉛筆を持つ練習になったのでとても感謝しています。
小1からはすぐに宿題があり、鉛筆持ちに慣れていないと宿題がほんとに長くて1ページ書くのもとても大変だしやりたくない時は泣いてやっていました。なので本格的な宿題が始まる前に少し宿題チックに練習できてたのは良かったなと思います。
息子は力も弱かったので書くのも遅く、毎日宿題の付き添いが大変でしたね。保育園、幼稚園からぬり絵などして指を鍛えておいた方が良かったなぁと思いました。(娘はぬり絵が大好きだったので字を書くのも早かった)
- 絵本の読み聞かせ
小さい頃から寝る前の読み聞かせは頑張ってやっていました。わたしが読みながら子供たちにひらがなをなぞらせるというやり方をよくやっていて息子が大きくなってきたら「自分で読んで」と言ってみると5歳ぐらいから好きな恐竜の絵本からひらがな、カタカナ、漢字(本にフリガナあるのだけ)、センチメートル、メートルぐらいは読めるようになっていました。
この子が数字に強いのと読解力が強いのはそれが活きているのかなと思っています。娘もやっぱり国語は得意。漢字も強いのでやっぱり本はすごいし、あの時頑張って読み聞かせを続けてあげてて良かったなと思っています。
本との出会いで人生が変わること、本に救われることもあるので本を読む習慣は続けてて欲しいです。
もっと頑張れば良かったのかなと思うこと
それは公園遊びや運動です。うちは坂道も車通りも多く、なんならトラックもよく通り抜ける場所に住んでいるため自転車が欲しいと言われても事故が怖くて買うことはしませんでした。
そして夫も月に1、2回ぐらいしか休みがなく、わたし一人で2人を安全に遊ばせるスキルがなかったのでお家遊びがメインでした。娘は活発な方なのとリップスティックや一輪車など遠くに行かないものはあったので勝手に友達とめちゃくちゃ遊びまわって勝手に運動してくれていたので運動神経はある方ですが、息子は内向的でゲームばっかりのおとなしい子でした。
そうなると小学校高学年にもなると運動していなかった息子はほんとに運動音痴で、ちっちゃい頃にあまり連れてってあげなかったのを今、ほんとに後悔しています。運動会とか体力測定とか本人は「一軍みたいにどうせ自分はできないし」と言って自分はだめなやつだと思ってしまっています。
なので今は夫がたまにレンタサイクルを一緒に乗って練習するようにしてますが、一人ではまだ心配なレベル。そのうち車やバイクの免許を取るにしても自転車ぐらいは乗りこなせるようにしてたほうが安心だなと思ってどうにか運動に興味を持つ取り組みを考え中です。
でもそれも子どもがどう思っているかはわからないのですが親の私たちが反省していることと、これまた運動を少しでもできるようになってほしいという勝手な親のエゴでして、当の本人は特に無理してまで運動できなくても今のままゲーム三昧の方が幸せそうではあります(笑)
好きなことをさせよう!
結局のところ子供がやりたい!と思うことをさせてあげた方が一番いいですね。
そうなんですが、わたし達昭和の人は「一度決めたのは続けた方がいい」みたいなところがあって辞めて違うのを習わすということをしなかった。それがだめだったなーと思ってます。
途中でやめてもいいんです。経験は財産になるのだから。
娘は「ほんとはピアノもスイミングもしたかった」と今言ってきますがその時の経済力でとうてい無理だったのでもちろん却下になりますが、一度はお試しでもさせてみて経験させたり転々とやって、最後に選べば良かったのかなって。
「あれがやりたい!」をもっと自由に言わせてあげれなかったのがほんとに申し訳ない。
ちっちゃいうちはやっぱりよく言われている「遊びで学ぶ」のままでいいんだなと思っています。
その中で自然にお子さんがやりたいといったものに向かわせてあげれたらいいですね。それがちっちゃいうちでも小学校、中学校になってからでもいつだっていいんだなって思います。
「思い立った時がやりたい時」です。
今は娘は自分で選んだ部活と自分が選んだ塾に励み、とても頑張っています。
息子も自分が選んだ文科系の部活がとっても合っているようで「部活が楽しいから学校へ行く」と話しています。
「好きなことをやる」というのが一番いいですね。
だから「わたしはこれが好き!だからやりたい!」って素直に言える環境を維持しないと。
「好き」って言えるって自己理解だと思うんですよね。素直に言えるか言えないかはだいぶ違う。
子供は子供らしく自由に伸び伸びが一番かもしれませんね。
全然まとまりませんが、はっきりしてるのは子育ては難しいということ(笑)
とにかく夢中になってることを全力で応援してあげましょう!
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