夫が約20年勤めていた会社を3月いっぱいで退職し、4月に新しい会社へ入って3日。
夫は久しぶりの「新人さん」を体験してます。
長く勤めていた会社は辞める3年ぐらい前から「心がもう限界だろうな」と
隣で見ていて感じていました。
家にいる時間より仕事場にいる時間の方が圧倒的に多く、毎月1~2回ほどしか休みもなく今時馬車馬のように働いていました。
「無理しないで。心と体が一番だよ。辞めてもいいんだよ」と言っても
「みんなほんとに頑張っている、辞めることはできない」と
4年~5年前から辛そうにしていましたが「辞める」に至らなかった。
去年の夏頃、いよいよ「うつ」へ片足がずっぽり入ったぐらいの時に
やっと自分から「もう、やめたい」と言い出しました。
わたしはどれほどこの言葉を待っていたか。
やっと「自分」のことを大事に考えてくれたって心から安心しました。
やっと。
ほんとに嬉しかった。
それから半年間、辞める準備をしてきて色んな職種をみて今の会社に縁があり就職へと繋がりました。
40歳でトントンと自分の行きたい場所へ転職できたのは今まで真面目に誠実に生きてきた夫の日頃の行いが良かったからだと思います。
新しいことが始まり分からないことだらけでぐったりと帰ってきますが、表情はとてもいい顔していてわたしも安心しています。
管理職だった頃の責任感の重さと24時間いつ会社からの携帯が鳴るかという緊張感、トラブルがあればすぐに駆け付けるというピリピリしてた頃とは全然違い、新しい世界、新しい知識を得て帰ってきているからか「学んだ」というようないい顔です。
簡単な仕事なんてのはこの世にはなく、きっとこの新しい職場でも何か違う大変さがあると思いますがそれもまた新生活の醍醐味といいますか。
今はまだ何も知らない、「フレッシュな新人さん」の彼を見れてわたしも若い頃を思い出して嬉しくなります。
やりたいことをやってる方がやっぱり幸せなんだなって傍にいてとても感じています。
変わる時って自分で踏ん切りをつけた時にしかできないと思います。
自分で覚悟を決める。
自分が変わりたい、変えたいと願った時
この状態を終わらせる、という気持ちが固まる。
手放していい。
止まっていい。
逃げていい。
進めるなら進んでみてもいい。
そこもまた違うと思えば戻ったり考え直していい。
心や体が大丈夫な状態になってまた戻れるならそれでもいい。
とりあえず、辛い時にはその場から離れる。
何度でも考え直していい。
大変な場所から自分は離れます、ということを伝えるのは
とてもとても勇気のいる一歩だと思います。
だけど逃げにはならない。
自分を守る。
周りのことばかり考えなくていい。
自分のことも守っていい。
自分でいるために。
自分を取り戻すために。
あなたを大事に想っている周りの人もきっと喜ぶ。
人生は長くて短い。
自分の心と体を大事にしよう。
自分を喜ばせて、そして自分も楽しませて生きてくれ。
楽しい時間を、幸せな時間をたくさん見つけて生きてくれ。